yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

死別するということ

出会いがあれば、別れもある。


でも、生きていれば、また、どこかで会うこともあるだろう。生きていれば…。


死別だけは、どこを探しても、もう、会うことは出来ない。本当に会えない…。


人は、必ず死ぬ。だから、死別を経験しない人はいない。


私は今まで、祖父母、おじ、おば、年上の友人、父の死別を経験してきた。


父の死は、私はまだ、40代だった。が、人は死んでしまうんだ、ということを、当たり前のことを、再確認したものだ。


会いたいのに会えない。


死別とは、そういうものだ。


遺された者は、常に哀しく苦しいものだ。

快晴

先週末、娘の友人と先輩が来てくれた。


私の住んでいるところは、富士山がめちゃめちゃ綺麗に見えるところ。


でも、いいお天気でも、富士山に少し雲がかかっていたりして、くっきり見える日はそうない。


ところが、その日は快晴。雲一つない。


大好きな友だち、先輩たちのために、天気をも変えてしまう。すごいパワーだ。


そう言えば、娘の魂は、何段階も飛び越えて、昇天して神様のそばにいる…と、その道の人に言われたことがある。


やっぱり、本当だ。


昼食を取ったお蕎麦屋さんの庭に、お地蔵さんが6体あった。6道というものがあり、我々のいる世界は人間道、他に5道もあることが書かれていた。
魂というものがあるとすると、我々の住んでいる世界はほんの一部だということだ。


この世での修行を短時間で終えた娘は、私とは魂のレベルが違うのかもしれない。


なんか、そんな娘の母となれたことが、幸せだったような気がする。


哀しみに打ちのめされる日、大丈夫な日、色んな日をこれからも過ごしていくのだろうが
魂はあって、いつも、見守られている…と、思うことで少しは前を向いて歩くことが出来る気がする。

寒い

仕事が始まった。


仕事柄、夕方に家を出る。


稽古の時間によっては、暗くなってから出かけることもある。


以前は、娘が担当していたレッスン。今は私がやっている。


帰りは、9時を過ぎる。


昨日は、とても寒かった。


娘も、こんな思いをしていたのだろうな。


冬の夜のレッスンは、余計に娘を思う。


ふと、見上げた空、そこには、満天の星が輝いていた。


風が強く、空気が澄んでいたから、星空が綺麗だった。


亡くなった人は星になるって、子供の頃信じていた。


一番輝いている星…娘かな?


いつも見守っていてくれて、ありがとね。