yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

命のバトン

病院に行くと、0歳から100歳近くの人々に出会う。


インフルエンザが流行っている。そのせいで、かかりつけの病院は混雑していた。


暇なので、色んな人を見ていた。


幼い子を抱え、あやしている若い人。年頃は娘くらいだろうか。


娘も生きていたら、こうして子供を産み、一生懸命に育てたのかな。


家庭を持つことを望んでいたのだから、多分そうしていたに違いない。


隣の席には、96歳になるおばあさんがいた。


風邪ではなく、肺炎の予防注射に来たそう。付き添いの娘さんが言っていた。


娘さんといっても、多分70歳くらいだろうとは思う。


親が子を育て、子は年老いた親を見る。そういう流れが普通なのだろう。


命のバトンは次世代へと受け継がれ、やがて、順番にこの世を去る。


子供を失った人々は、この流れを断ち切られてしまう。


だから苦しい。だから哀しい。この世の理不尽さに嘆き悲しむのだ。


娘へ受け継いだはずの命のバトンは、私の中で私が朽ちるまで持ち続けるのだろう。

風邪

4年ぶりに風邪をひいた。


鼻水、鼻詰まり、のどの痛み…。


熱はないし、食欲もあるからインフルエンザではなさそうだ。


4年前、私は、長引く風邪のために娘の病院に付き添って行くことも出来なかった。


2週間後の検査結果も、まだ、治らずに行くことが出来ずに、娘は1人で病院に行き結果を聞いた。


がんであることを告げられた…。


25歳の若い人が、まさかがんを患うとは想像していなかった。


どんな気持ちで、病院に行き、病名を告げられたのか…


電話で報告を受けたが、ただただ信じられない気持ちの方が強く、何かの間違いだと思っていた。


風邪をひいたことで、当時の記憶が蘇る…。


何もしてあげられなかったことに、後悔ばかりだ。


ただ、今回の風邪は3日くらいで治ってしまった。


この4年間風邪をひかなかったことも、すごいと思うが、4年ぶりにひいた風邪も、すぐ治ってしまったことも驚きだ。


私は、娘に守られている…。


肝心なときに、役に立たなかった母を、許してくれて守ってくれているんだね。


本当にありがとう。

ここにいない寂しさ

新しい年がやってきました。


いつものように年末は紅白を見て、年始の挨拶をしに年老いた母、義父、義母に会い、いつもと変わらない新年を迎えた。


当たり前のように、思えていたことが、当たり前なんかじゃなくて奇跡だったんだ。


毎年同じようなことを繰り返せることが、退屈なんかじゃなくて幸せだったんだ。


いつも、隣にいて、おしゃべりして、買い物して、犬とじゃれて、美味しいものを食べて過ごせたこと…。短い間だったけど、本当に楽しかった。


私の人生を彩り、豊かなものにしてくれた。


貴女がいなくなり、4回目のお正月。


哀しみ、辛さには少しづつ慣れて来たけど、今、ここにいない寂しさは一向に慣れそうもない。


年を重ねるごとに増幅している。


ここで、ぼやいたり、嘆いたりして、今年も踏ん張ります。


読んで下さっている皆さん、いつもありがとうございます。


今年もよろしくお願いいたします。