ジゼル
今日は、教え子の舞台を見に行く。 帰りは夜になるから、渋滞に巻き込まれるだろう。 それでも、頑張っている教え子のため、行ってきます。 何よりも、娘が可愛がっていた子だ。娘も一緒に行くと思う。 演目は「ジゼル」バレエファンなら、お馴染みの演目だが、内容を少し解説してみます。 好きになった人が身分違い... 続きをみる
仕事納め
今日で、今年のレッスンはおしまい。 小学生高学年から中学生の、今が旬の子供たちのクラス。 汗をかきながら、一生懸命頑張っている姿は微笑ましい。 娘が亡くなって、2年7カ月。 成長期の子供たちは、この月日の中で身長が伸び、大人びてきた。 今、彼女らを見たら、大きくなっていてびっくりするだろうな。 約... 続きをみる
はがき
年賀状を書く時期が来た。 娘が亡くなってから、人付き合いもおっくうになり、面倒くさいから年賀状を送ってくれた人に返すことにした。 なんか、色んな事が面倒くさい。 こんなでは、早くにぼけてしまうかもな。 でも、ある人が言ってた。「人は、うまくできている。年と共に色んなことを忘れていく。だから、長く生... 続きをみる
有馬記念
今日は、競馬ファンならお馴染みの有馬記念だ。 特に競馬ファンではないが、今から22年前、家族で中山競馬場に行ったことがある。 当時は、主人の仕事の関係で市川市に住んでいた。 友人の誘いもあり、一度は行ってみよう。と、好奇心で行った。 そして、馬券を何気なく買った。そしたら…なんとなんと、当たってし... 続きをみる
ピンヒール
下駄箱の中には、最後に履いていたスニーカーと、愛用していたゴールドのピンヒールがある。主のいなくなった靴たちだが、捨てられない。 娘は、小柄だったので、ヒールの高い靴をよく履いていた。 東京にいる頃は、痴漢に遭ったら、ピンヒールで思い切り踏むんだ、と、言っていたが 痴漢に遭ったことは一度もなかった... 続きをみる
ぼやき
今度、教え子の舞台を見に行く。 演目は、娘が自分の引退公演で踊りたかったものだ。 娘が元気だった頃は、娘の出演する舞台や有名なバレエ団の舞台を見るのが楽しみの一つだった。 娘を亡くしてから、劇場に足を運ぶこともなくなった。 身体と気持ちが拒絶していた。 しかし、今回は、行くことにした。 なぜなら、... 続きをみる
ふと、思うこと
美味しいものを食べたり、旅行に出かけたりと、生きているとそれなりに楽しみもあるだろう。 そして、娘はもうそんな楽しみさえも味わうことができないのだな、思うと娘が可哀想で不憫になる。 でも、生きていくことは、どちらかと言うと楽しいことが少しで、苦しかったり、大変なことの方が多いのではないか? 娘は、... 続きをみる
淡々と…
朝が来て夜が来て、食事して、他愛ないおしゃべりをして、仕事して、犬の世話をして 家事を少しして、時々、買い物して… そんな風に、日常が過ぎていく。 特に、楽しみもなければ、喜びもない。 娘を亡くして、私は変わってしまった。 多分、周りの人には分からないかも知れないが…。 特に、夢もなければ希望もな... 続きをみる
富士山
私の町から見る富士山は特大である。 毎朝、3匹の犬の散歩を7時前に行く。 3匹とも娘の遺した宝だ。だから、寒くても頑張っていっている。 通勤の車や通学の子供たちとすれ違う。 空を見上げることが多くなった私は、毎日、姿を変える富士山を見ることが出来る。 雲がかかっている日、見えない日、雪化粧が綺麗な... 続きをみる
最期の涙
娘を看取った私。 今でも、その瞬間がフラッシュバックする。 考えないようにしても、記憶喪失にでもならない限り一生頭から離れることはない。 娘は、息を引き取る時に、右目から一粒の涙を流した。 私は、その意味をずっと考えている。 人がこの世を去る時、何を思うのだろうか? 「お母さん、ありがとう。」だっ... 続きをみる
生きるって?
人が一人いなくなっても、世の中は変わらない。 相変わらず、クリスマス、年の瀬、新年と世の中は浮足立っている。 娘がいた頃は、何をしていても楽しかった。 世の中の人と一緒になって、浮足立っていた。 今は… どうでもいい。 こんなにも、生きる姿勢が変わってしまうんだなぁ。 我ながら、びっくりする。 生... 続きをみる
大好きだよ
昨日は、舞台があった。 生徒のために、自分のために頑張った。 3年前は、一緒だったのにね。 舞台に立つ人のために、お手伝いしていたね。 人が輝くために手助けをすることは、教師冥利に尽きる。 お化粧も、貴女ほどではないけど、まぁまぁだったよ。 踊りも本番が一番上手に踊れたよ。 見守ってくれてありがと... 続きをみる