yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

最近、娘の夢を見た。


幼稚園の頃の姿で…。


可愛かったな。


前歯が抜けそうで、よく、いじっていたこと。


お遊戯会は、他の誰よりも一生懸命歌ったり、踊ったりしていたな。


子顔で、足が細くて、活発で、何でも一生懸命で。


人の寿命は、誰が決めているんだろう?


愛らしい笑顔一杯の元気な子が、25年で人生の幕を閉じるなんて…


この世は理不尽なことだらけだ。


私は、心から娘と代わってあげたかった。


私は、もう、十分生きたよ。

優しさ

先日、長男夫婦が家にやってきた。


うちの夫婦は、同い年(学年は私が一つ上)なので、今年還暦を迎える。


どうやら、お祝いの旅行に連れて行ってくれるらしい。


遺された兄二人で、お金を出し合って…。


ふと、娘がいたら……三人で出し合ったのかなぁ。


私と主人は、娘を亡くした哀しみ、兄たちは妹を亡くした哀しみ、親友は親友を亡くした哀しみ、皆、それぞれの哀しみを抱え生きている。


もちろん、哀しみを比べることなんて出来ない。でも、みんな、心に傷を抱えながらも今を精一杯生きようとしている。


みんな、辛いし哀しい。


娘は、太陽のように、明るく、家族の中心だった。家族のイベントは、娘が仕切ってきた。


今、その役目を、お兄ちゃんたちがしてくれている。忙しいのに、ありがとう。


娘も、安心していることだろうな。一緒に行きたかったけど、また、晴れになるように
お願いね。

切ない思い


未来のある子供たち、若者。


私は、この仕事をやめない限り、こういう人たちと関わっていく。


仕事は、きついが、嫌いではない。今日も、月1回の幼稚園の教えに行って来た。


みんな、一生懸命やってくれて、可愛い。


教え子の舞台を見に行くことも楽しみではあるし、コンクールに出場させるのも、責任を感じつつも、アドレナリンが出る。


娘も、幼少の頃から、多くの舞台やコンクールにも出でいた。


仕事だから…仕事だから…と、自分に言い聞かせるが、やはり、ふと、娘の姿とだぶる。


何でも、一生懸命に取り組み、あまり、妥協もしなかった。


ストイックな所があって、舞台に立つ前は、一人でも練習していた。


舞台に立つことの責任感は半端なかったな。


娘の遺志を引き継いで、頑張ってくれている子もいる。ありがたいと思うと同時に、やはり切なさが先に来る。


あと、どれくらい経ったら、この気持ちに整理がつくのだろうか?


自分でも、よく分からない。


それでも、娘と歩んできたこの道。


あと少し、頑張るか。