yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

思い出すのではない

先日の勉強会で、いつも来てくれるカメラマンと話した。


「由加里ちゃんの踊りをもっともっと、見たかったなぁ。本当にそう思うんだ。」


今でも由加里は多くの人の心に生きている。


忘れずにいてくれる人がいる。


そんな会話の中で、「こんなこと言って、思い出させてしまってごめんね」と。


そこで私はこう言った。


「思い出すことはない。それは、いつも彼女と共に生きているから。思い出すのではなく忘れることがないんだよ」


伴侶やお子さんを亡くした人には分かるだろう。


哀しみと共に生きる事。哀しみを敵に回すのではなく、哀しみを真綿に包んで抱きかかえ、ゆっくり歩いていくことが、私の人生。


最近、娘の大きな顔写真をリビングに置いた。


亡くなって数年は辛くて見たくなかったものだ。


時間薬なんて絶対にない。と、思っていたが少しずつ受け入れることが出来るようになったのかもしれない。


その写真に向かって、話をしている自分がいる。


決まり文句は「会いたいよ」