yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

心の穴

大切な人を亡くすと、心にポッカリ穴が空くという。


確かに、軸を亡くしたような状態だったと思う。


思い知ったことがある。


自分はちっぽけな存在で、どんなに抗ってもどうにもならないことはある。


大海に放り出された気分であった。


目には見えない大きなものに動かされていて、生きているのではなく生かされていると。


自分がまだ必要ならこの先も生かされるであろうし、もう十分に役目を果たしたなら天に召されるだろう。


他力本願的ではあるが、そう考えると少し肩の力が抜ける。


心に穴が空いたことで、風通しが良くなって力むことが少なくなった気がする。


そして、心の穴は決して塞がらない事も思い知った。


しかし、時の流れと共に心の穴は少しだけ小さくなった気もする。


それは、自分は1人で生きている訳ではなく、色んな人に支えられているからだろうと思う。