yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

親不孝

親より先に死ぬのは一番の親不孝。


この言葉は知っていた。でも、直接言われるのはちょっときつい。


だから、こう返した。


「死にたくて死んだわけじゃない。病気になってしまったんだから、仕方ない。
もっともっと、生きたかったに決まっている。だから、親不孝ではない。」


娘に親不孝というレッテルは貼りたくない。


25年と11カ月という、確かに短い一生だったけど、私の人生を彩り豊かなものにしてくれた。私だけではない、家族や友人にだって多くの幸せを届けていたに違いない。


もう、触れることも話をすることも叶わないけど、娘を亡くした可哀想な母ではない。


娘と過ごした日々を、心の栄養にして死ぬまで生きるから。


私には、思い出という宝箱がある。


不幸ではないし、みじめでもない。