yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

言葉の力

娘を亡くして5年半。


色んな人に色んな言葉をいただいた。


皆さん、悪気はないと思うが、心にストンと収まる言葉をかけて下さった方は少ない。


「本当に気の毒」「お察しする」「元気出して」「元気そうで良かった」「私なら無理」
「よく仕事してる」「お蔭様で私には経験がない」


これらの言葉は、対岸の火事的な言葉だと思う。


経験しないと分からない、どれほどの事なのかは。


知人の一人は「私には計り知れない」と言った。これはストンと入った。
正直で素直な言葉だと思った。経験がないから分からなくて当然だと思う。


学生時代の友人は「せっかく頑張って三人産んだのに」と言って、私を労ってくれた。
元々、憎めないキャラの持ち主。


経験者の友人は、厳しい言葉「この哀しみは、誰も助けてはくれない。自分自身の問題」
亡くした直後は、心が乱れ、誰かにすがりたくて助けを求めていた。
数年が経ち、今はこの言葉は理解できる。
哀しみと共に生きていくことが、自分の定めだと思う。


生きていくという事は、大変なことも多い。


今、この時も病気と闘っている人。身体の不自由な人。上げればきりがない。


明日は我が身。元気になってもらおうと、言葉を投げかけてみても、時には心に響くどころか、嬉しくないこともある。


たった一言で元気を貰うこともある。


最近は、仕事で体力気力が衰え始め、少し不安になっていた。それを友人に話したら
「貴女には、経験があるじゃない」と、一言。


言葉の力は大きい。