追憶
4年前の今頃だった。
娘は具合が悪くなり入院した。
それから1ヶ月で、旅立ってしまった。
若葉の美しい、新緑の季節が一番辛く哀しい季節だ。
気丈だった娘は最後まで生きることを諦めずに本当に頑張った。
命の灯が消える前の日のことだ。
悟ったかのように言ったこと。
「部屋の片付けをしたかったな。ジル(愛犬)の事が心配だな。」
前夜の事「おかあさん、ずっと、ここにいて。」
1週間くらい、主人と交代で睡眠を取っていたので、午前3時頃に交代をしていた。
そして、朝方息を引き取った。
私は、世界で一番大切な人を亡くしてしまった。
私の人生は、そのときから、全ての色が変わってしまった。
この季節は、切なく辛い記憶がよみがえってしまう。
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