yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

女子会

昨日は、あるお店を介して知り合った方々との女子会だった。


平均年齢50代後半、8人中バツイチ3人。子供なし1人、子供を亡くした人1人、主婦3人。


バラエティに富んだ楽しい人たちだ。


おばさんたちは、賑やかでよく食べるし、よく喋る。とても、居心地のいい場所だ。


噂話や悪口は、言わない。各自の事情について詮索しない。すべて、笑いに代える。


酸いも甘いも経験してきたからこその、大人の女性の集団。


この年まで生きていると、一つや二つ失敗だってある。大きな悲しみだって経験している。


少し前までは、自分は楽しんではいけないのではないか?絶望しかなく、自分の気持ちなんて分からないのだから…と、心を閉ざしていた。


辛かったこと、哀しかったこと、取り返しのつかないこと、とても人には言えない事、色んな事があるのが人生。


娘は、お酒が好きだったし、女子会のような雰囲気が好きだった。自分ばかりが楽しんで申し訳ないという思いよりも、娘は、もっと楽しんでほしいと思っているのではないか?


そんなことが、頭をよぎった。


娘さんを亡くして30年近く経つ方の言葉を思い出した。
「亡くなった人はどこへも行きませんよ。ずっと、そばにいます。」


本当にそうであってほしい。そうしたら、一緒に色んな事を楽しめるはずだ。


娘の好きだった場所、好きだった空間、仲間、家族、大切にしていきたい。


明日は、親友と元カレが遊びに来てくれるよ。楽しみだね…。

ジル

今日は、娘が愛してやまなかった愛犬ジルの6歳の誕生日。


家には、すでにコーギーとダップー(ミックス)の2匹の犬がいた。


家族全員が反対する中、どうしても飼いたいと言って聞かなかった。


最初は、トリマーさんから白のプードルを予約して飼うつもりでいたが、直前になってその子が骨折してしまい、キャンセルになった。
それでも諦めきれずに、ネットで探したブリーダーさんから黒のチワワを買った。


今、思うと、どうしてそんなに急いで飼うの?と思った。


今から約6年前にうちの子になったジル。
娘は、我が子に愛情を注ぐようにそれはそれは可愛がった。
でも、可愛がるだけでなく、しつけもビシッとしていたので、今でも本当にお利口だ。


ジルとは、2年と少ししか一緒にいる事は出来なかったね。


入院中も、ジルの事が心配だって言ってたね。


大丈夫だよ。家族全員で大きな愛情を注いでいるよ。安心してね。


今思うと、娘は私たちが寂しくないようにジルを置いていってくれたのかな?なんて思う。
だって、ジルの存在は本当に大きい。
時々、空を見つめているし、娘の部屋に行って寝てたりしている。


おしゃべりしているのかな?


何はともあれ、ジル、お誕生日おめでとう。そして、ありがとう。

長男の誕生日

昨日、12月10日は娘の5歳上の兄の34回目の誕生日だった。


9ヵ月の早産で未熟児だった息子が、今では立派に成人し家庭を持ち社会人として頑張っている。


娘を亡くす前は、当たり前のことだと思っていたことが、そうではなくて、有り難いことなんだと思うようになった。


感謝する事、こんなにも人が人を思う事…愛を皆に遺していってくれた。


長男と娘は似ている…。顔つき、髪が少し茶色、買い物好き、お洒落、友達が多いetc…


そんなおにいちゃんを、チャラいとか言っていたことがあるな。


でも、きっと、大好きだったんだと思う。長男が帰ってくるときは嬉しそうだったもの。


最期のときが、近づいていて頃、長男が買ってきた温泉まんじゅうをほおばり、「美味しい」と言っていた笑顔を忘れないよ。


家族で、貴女の事を取り立てて話題にすることもなくなってきたけど、みんなの心の中に生きている…。自慢の娘や妹としてね。


今月は、娘が愛してやまなかった愛犬ジルの6歳の誕生日もやってくるね。


みんな、それなりに年を取ったよ。