メモ
由加里の部屋には、まだ、使いかけの文具が残っていてペンや消しゴム、メモ帳などは少しずつ使っているよ。
今日、メモ帳を取り出して使おうと思ったら、由加里の癖のある字と思いがけずご対面。
旅行や合宿、入院するときは、必ず忘れ物がないようにメモをしていたね。
そして、バッグに入れたものから斜線で消していたね。
幼い時から、何でも自分でしていたね。
いつか、バレエの本番前の日に衣裳を直していた時に私が「大変だから手伝うよ」と言ったら、こう返してきたよね。
「自分でやらないと、納得しない。もし、不手際があったときに人にやってもらうと、その人のせいになる。」
なるほど…。人を信用してないってこと?
ちょっと、ムッとしたけど性格だから仕方ないかって思ったよ。
でも、逆を返せば先生としての仕事を優先してほしい。負担をかけたくなかったのかな?
まわりの状況を見て、自分の立ち位置の分かる人だったな。
私の方がはるかに年上なのに、教えてもらうことが多かった。
本当に私には出来過ぎた娘だった。
久し振りに、癖のある字に会えて、今でもそこにいるような気がしたよ。
今更ながら、「なんで先に逝っちゃったの?寂しいよ」って言ってみた。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。