yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

手帳カバー

娘の部屋に時々入って、愛用していた物を手に取る。


毎日ではないけど、時々入って思いを巡らせる。


随分、お友達に配ってしまったけど、どうしても手元に置いておきたいものはそのままにしてある。


お小遣いをためて一緒に買いに行った赤いグッチの手帳カバーがある。


ちょっと、小さいので老眼の私には使いづらいと、ずっとそのままにしてあった。


2015年で、終わってしまった手帳。


几帳面な字で、予定が書いてある。亡くなったのは5月23日。


翌月6月21日には、出ることの出来なかった発表会の記載があった。


出演するつもりでいたのに、叶わなかったね。ペンもそのまま。


来年は思い切って、眼鏡をかけて手帳を使ってみるからね。


お母さんには少し派手だけどね。


肉体は無くなっても、一緒に私と生きる事、約束したんだもの。