yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

助けたかった

昨日、ノーベル賞の発表があった。


医学生理学賞。日本の方が受賞した。


素晴らしいことだし、地道に研究を重ねることは並大抵の事ではないと思う。


がん免疫療法開発をされた。


2014年に発売された、がん治療薬「オプジーボ」


当初は、皮膚がん、肺がんなどに使われたようだ。高額な薬剤だ。


娘が亡くなったのは、2015年5月。


あと、5年遅かったら、助かったかもしれない。そう思うと、悔しい。


そんな素晴らしい薬があったことを知ったら、どんなことをしても助けたかった。


がんも治る病気になるのだと思う。


この研究者の方は、若い頃、友人を胃がんで亡くされている。


色んな事が、きっかけとなり、医学は進歩していくのだろう。


その時代に生きられなかったことも、運命だったのだろうか?


若い人のがんは、あまりにも辛いし悲しい。


こんな悲しい思いをする人(亡くなった人や家族)が、少しでも減るように医療に携わる人には頑張って欲しい。

朝ドラ

「半分青い」を見ている。


今日は泣けた。友人の遺骨を抱いて主人公が涙する。悲しい…


でも、私が泣けたのはその場面ではない。


奥さんを亡くした男性に、声をかける。


一見すると、元通りの生活に戻り、普通に生活をしているように見える。


「悲しみを乗り越えられたのですね。強いですね」みたいな言葉をかける。


男性の答えは「いつだって、涙は出るし乗り越えたわけではない。哀しみと共に生きている」


心の奥底にある大切な人を亡くした哀しみは、乗り越えるとか乗り越えられないとかいう事ではない。そんなレベルではない。


本当にその通りだと思った。哀しみと共に生きていくしかないのだ。


とても、共感できる言葉だった。

寂しい

秋の気配を感じる今日この頃。


猛暑の後の涼しい風は心地よい。しかし、身体が気候の変化に付いていかない感じで、体調は今一パッとしない。肩こり、腰痛が辛い…


まぁ、そんなことはどうでもいい。


色んな行事が終わり、次に向けて発進する前のほんの休息の時だからか、娘が恋しくてたまらない。


寂しいのだ。訳もなく…


主のいなくなった部屋に入り、生前使っていた物やクローゼットのなかの洋服を手に取る。それを着ていた元気だった頃に思いを馳せる…二人で買い物に行った時の物もある。


色んな思い出が、走馬灯のように頭をよぎる。


生或る者は必ず死を迎える。当たり前だ。ずっと生きていたら大変なことになる。


でも、順番は守ろうよ。やっぱり、哀しすぎる。


心に空いた大きな穴は、埋まらないよ。いつでも、風が吹いているんだ。


一日一日を、頑張って生きていくしかない。そう、頑張って。


頑張ることに、少し疲れてしまったのかな?


でも、頑張らないと生きられないんだよ。温泉へ行ったって、旅行に行ったって癒されない。決して修復できない哀しみに耐えて耐えて生きていくしかないんだね。