生きていれば、多くの別れを経験する。
中でも、死別は最も辛いものだ。
どこか、遠くへ行ってしまっても、生きていれば会おうと思えば会える。
でも、死別だけは特別だ。もう、二度と会えない…。今世では。
特に、若くして伴侶を亡くした方、子供を亡くした方。
これは、どんな言葉をかけられても救われるものではない。
経験した者にしか絶対に分からないだろう。
同じ思いや、同じような経験をした人たちと話し、分かち合うことは必要なことだろう。
しかし、この思いだけは自分のもので、自分が一生背負う気持ちなのだと思う。
「こんな思いを、亡き人にさせなかったこと」
いつの世も、遺された者は哀しい…。
早い者勝ちなのかもしれない。