yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

生きていたら

娘の親友が月に2回レッスンをしに来てくれる。


この5年間、私の仕事を手伝い、サポートしてくれている。


とても可愛くて、素敵なお嬢さんだ。


でも、芯は強くてバレエに向き合う姿勢は厳しい。


さすが、娘の親友だ。娘も、態度の悪い生徒には厳しかったな。


そんな彼女が結婚して、今日から新婚旅行に行くという。


娘が生きていたら、同じような経験をしただろう。


特別な人はいなかったが、結婚願望は強かった。


生きていたら……


そんなことを考えていたら、昨夜は眠れなくなり、病気が分かってから亡くなるまでの事が次から次へと浮かんできた。


まだ、何もしていない…という娘の言葉が頭から離れなくなった。


遺族の気持ちは、言うまでもない。


でも、若くしてこの世を去らなければならなかった娘の気持ちを思う時、言葉では言い表せないほどの切なく辛い気持ちになる。


そして、また、なぜ?どうして?こんなことになってしまったのか?と思う。


自分の為に娘の為に残された兄弟の為に、強く明るく前を向かなくてはいけない。


そして、娘の分まで生きなくてはいけない。と思う。


でも、やっぱり、哀しいし、理不尽だと思う。涙は、枯れることはない。