yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

七回忌

5月23日が命日だが、義母の三回忌と一緒に少し早めの七回忌の法要を行った。


前日、お供え用の好物だった物を買いに行った。


三回忌の時は、全ての買い物を終えて車で大泣きした。


まだまだ、受け止めきれずにいたのだろう。


あれから四年の月日が経った。


自分も年老いたのだろう。三回忌の時のような鮮明な記憶は無くなった。


好きなお菓子もすべて記憶されていなかった。


主人にm&msのチョコレートは?と聞かれ、あっ、忘れた…


何か情けない気持ちと、人間に備わっている忘却の有り難さを思った。


遺影のほほ笑んだ娘に謝った。「ごめん、貴女の事は一日たりとも忘れることはない。
でも、チョコレート忘れてしまった。」


きっと、こう返してくれるだろう。「いいよ。お母さんも忙しいし年だから、あと少し自分を労わって過ごしてね。でも、ぼけないでよ。会えたときに、どちらさん?なんて言われたらショックだから。」


そうだね。会える日まで頑張る。