あの時に戻れたら
子供を亡くした親は、後悔や自責の念に苛まれる。
あの時は、あれが精一杯だったと思い、自分を慰める。
病気が分かり、4ヶ月で旅立った娘。
或る日の夜、私は娘を抱きしめたい衝動にかられた。夜中に目が覚め、もしかしたら
娘はいなくなってしまうのではないか?と、急に思い、隣の部屋で寝ている娘のベッドに行き、後ろから抱きしめたい。って、思った。が、行動には移せなかった。
入院中も、最後の3週間は病室で寝泊まりしていたのに、抱きしめることが出来なかった。医師から、かなり、厳しいことを言われていたが、本当に亡くなってしまうことは
息を引き取るまで認めていなかった。
治療などしないで、緩和治療だけにして、最後の時を自宅でゆっくり愛犬と過ごさせてあげればよかった。
あの時…あの時…
私たちの決断は正しかったのか?
亡くなってしまうことが、分かっていたら、もっともっと、充実した日々を過ごすことが出来たのではないのか?
亡くなってしまうなんて、認めたくなかった。奇跡が起こると本気で信じていた。
過酷な治療も受け、「治るから頑張ろうね。」なんて、励ましていた。
最期まで、家に帰ることを望んでいたのに、叶えてあげられなかった。
後悔ばかりだ。
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