ピンヒール
下駄箱の中には、最後に履いていたスニーカーと、愛用していたゴールドのピンヒールがある。主のいなくなった靴たちだが、捨てられない。
娘は、小柄だったので、ヒールの高い靴をよく履いていた。
東京にいる頃は、痴漢に遭ったら、ピンヒールで思い切り踏むんだ、と、言っていたが
痴漢に遭ったことは一度もなかった。
どちらかと言うと、カッコイイ系の女子だったから、近づくなオーラを放っていたのだろう。
ピンヒールを履き、カツカツと音をたてて歩く様は、親が言うのも何だが、かっこよかった。
生徒たちも、下駄箱にピンヒールがあるときは、緊張したらしい。
自分をしっかり持ち、芯のしっかりした、男より男らしい女だった。
でも、女子力は高く、おしゃれが大好きだった。
そのギャップが、多くの人を引き付けたのだろう。
また、ピンヒールを履いて、ストレートのロングヘアーを風にたなびかせ、お気に入りのグッチのバッグを肩からさげて、さっそうと歩く姿を見たいな。
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