最期の涙
娘を看取った私。
今でも、その瞬間がフラッシュバックする。
考えないようにしても、記憶喪失にでもならない限り一生頭から離れることはない。
娘は、息を引き取る時に、右目から一粒の涙を流した。
私は、その意味をずっと考えている。
人がこの世を去る時、何を思うのだろうか?
「お母さん、ありがとう。」だったのか、「まだ、何もやっていない。」だったのか?
感謝の涙か無念の涙か…。
娘は、とてもしっかりしていた。少なくとも、すぐに泣く子ではなかった。
闘病中でさえ、私の前では涙を見せることはなかった。
そして、いつも前向きで、病気を治そうとしていたし、自分が死んでしまうなんて絶対に思っていなかったと思う。
私は、これからも、ずっと娘の涙の意味を考え続けるだろう。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。