yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

最期の涙

娘を看取った私。


今でも、その瞬間がフラッシュバックする。


考えないようにしても、記憶喪失にでもならない限り一生頭から離れることはない。


娘は、息を引き取る時に、右目から一粒の涙を流した。


私は、その意味をずっと考えている。


人がこの世を去る時、何を思うのだろうか?


「お母さん、ありがとう。」だったのか、「まだ、何もやっていない。」だったのか?


感謝の涙か無念の涙か…。


娘は、とてもしっかりしていた。少なくとも、すぐに泣く子ではなかった。


闘病中でさえ、私の前では涙を見せることはなかった。


そして、いつも前向きで、病気を治そうとしていたし、自分が死んでしまうなんて絶対に思っていなかったと思う。


私は、これからも、ずっと娘の涙の意味を考え続けるだろう。