yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

記念写真

台風一過の晴天。


部屋の中を見回すと、ガラクタの多いこと。


少し、片付けて断捨離しなくては。


ふと、手に取った写真。そこには、娘の成人式の着物姿があった。


親子三人で、写真館で撮ったものだ。


白地に薄ピンクと、紫色の花を散りばめた清楚なデザインの着物。


母と娘と私、親子三代で選んだものだ。


一瞬一瞬が、かけがえのない時だった。


当たり前に過ぎていく一日、当たり前にやってくるであろう明日、母、私、娘の順番で亡くなると思っていた。


確かなものなど、一つもないのだ、ということを思い知らされた。


記念写真の中の娘は、親ばかだが、本当に美しい。


今までもこれからも、自慢の娘です。