yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

助手席


今でも、運転中にふと助手席に目をやる。


一緒に乗っているような気がする。


病院まで、1時間のドライブをした道。


桜の花が綺麗だったな。山の緑が眩しかったな。


周りの景色はまだ、何も変わっていない。


その道を通る度に、当時の記憶が蘇る。


もう2度と一緒にドライブすることもないんだな。もう2度と…


いつでも、どこでも、地雷はある。


その度に、深い沼に落ちてしまう。


こんな母を見て、なんて言うのだろう?


「仕方がないでしょ、もう、いないのだから。事故らないようにしてよ。」


いつまでも世話の焼ける母です。