友だち
60年近く生きていると、その時その時で、友だちができる。
学生時代の同じ釜の飯を食べた友、就職して出来た友、ママになって出来た友。
年賀状くらいの連絡しか取らない人もいる。
私は娘を亡くすという、最大の哀しみを経験した。
私の周りには、子供を亡くした人はそういない。探して、二人くらいだ。
友だちって、何だろう?
こういう時は、そっとしておくのが良いのだろう…と思っているのか、亡くなってすぐには、連絡をくれた人も、最近は連絡を取っていない。
皆、それぞれの生活があるし、忙しい。逆の立場だったら、私も同じことをしていたと思う。
だから、その人たちにどうこう言うつもりはない。
でも、一人だけ、月命日には必ずメールをくれる友がいる。
他にも、命日には花を送ってくれる友もいる。
親友と呼べる友だ。
慰めの言葉は、いらない。寄り添ってくれるだけで、ありがたい。
だって、この悲しみは、経験した人しか分からないから。
他にも、同じ経験者の友だちも出来た。
哀しみの向き合い方は人それぞれだけど、分かち合うことは出来る。
本音が言える友だちだ。
そして、言えることは、気になっている人がいたら声をかけたほうがいい。
まだまだ、学びの途中だが、この経験は間違いなく私という人間を変えている。
いざという時の友が、本当の友。という言葉がある。
私も、他の誰かのための本当の友でありたい。
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