yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

通夜

先日、伯母の通夜に参列した。


91歳、老衰による大往生だ。


娘が亡くなり、私の死生感は大きく変わった。


人は、必ず死ぬ。当たり前のことだが、死を意識して生きるようになった。


以前は、死は遠い物で出来るだけ避けたいものであった。


通夜は、生前の姿とのお別れの儀式だ。翌日には、もう姿はない。


目の前の伯母の姿を見ていて、長年の人生の苦労を思った。


伴侶を亡くし、30年。子供はいるが、辛いことがあると、よく、「早く迎えに来てほしい」が口癖だった。今は、旦那さんとの再会を果たしているのだろう。


長く生きれば生きるほど、苦労も悲しみも多く体験することになる。


娘は25歳という人生。本人は何というか分からないが、やりたいことをやり、幸せな人生だったと思う。


短かったけど、輝きに満ちた素晴らしい人生だった。


通夜の日の、美しく安堵に満ちた顔を思い出す。


これから待ち受ける苦労や悲しみを知らずに逝った娘。


親や伴侶や子供を亡くすという、哀しみも知らずに…。