yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

ごめんね。

2014年の4月頃から、鼠蹊部の腫れを気にしていた。


近くの病院にかかり、検査をした。


レントゲンやCT、MRI、血液、でも、異常はなかった。


ただ一つ、生検(細胞を取り検査する)だけは、やらなかった。


2015年1月、足が浮腫み始めたので浮腫外来にて、初めて生検し、がんであることが
判明した。


半年以上、がんを疑うこともなく、本人の苦痛に寄り添うことなく、私は過ごしていた。


鼠蹊部リンパ節転移の転移がんであった。


それから、犯人探しが始まる。しかし、どこにもがんは見つからなかった。


「原発不明がん」…その後、2回目の胃カメラで初期の胃がんが見付かった。


しかし、転移するような進行したものではなかった。でも、病名は「胃がん」遠隔転移。


一緒に住んでいたのに、私は何をしていたのだろう。


今、思えば、疲れやすく、よく寝ていた。顔色も悪かった。


そんなに恐ろしい病に、侵されていたなんて、夢にも思わなかったよ。


代われるものなら代わりたかったよ。私はもうすぐ還暦、十分生きたよ。


25歳11か月で、旅立たねばならなかった娘。


どんなに悔しかっただろう。ごめんね。ごめんね。ごめんね。


ダメなおかあさんで。