生きている者
学生時代の先輩に言われた言葉
「生きている者を大切に」
彼女は、半年の間に、ご主人、弟さん、愛犬を相次いで亡くされた。
絶望の淵にいるときに支えてくれたのは、お子さんであり遺された家族だった。
この言葉を頂いたときは、娘を亡くして半年くらい経った頃だった。
その頃は、周りを見る余裕もない。どうして私だけがこんなに辛い思いをしているのだろう。
運命を呪ったし、こんな気持ち分かるはずがない。と、心を閉ざしていた。
今でも、そんな気持ちが全く無くなった訳ではない。
明るい日差しが差したかと思うと、突然暗雲が立ち込め苦しくなる時もある。
3年目に入り、また、違う種類の哀しみを感じたりすることもある。
しかし、現実を受け入れつつあるのかもしれない。
娘はもう帰って来ない…どんなに願っても。
娘とのかけがえのない素敵な思い出を胸に、それを支えに生きていけるのかもしれない。
私には夫も息子二人もいる。長男は結婚し、伴侶を得ている。
夫にとっても、大切な一人娘、息子たちもたった一人の妹、哀しかったに違いない。
「生きている者を大切に」と言う言葉。
少しだけ受け入れられるようになった。
これも、時の流れだろうか。
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