マニュキア
娘の部屋に時々入る。
かなり片づけたが、まだまだ、たくさんの物が残っている。
その中に、マニュキアが数本あった。
ネイルをやり始めてからは、使っていないと思う。だから、けっこう前の物。
ブルーにイエロー、レッド、ふと、手に取りしばらく眺めていた。
私に、ネイルを勧めたのは娘だった。「テンション上がるよ。」と言っていた。
娘のように綺麗な肌でもないし、爪の形もあまりよくない。
でも、楽しそうな娘に触発されて、しばらくネイルやっていた。
娘が亡くなり、間もなくの頃は、自分の気持ちとは裏腹にテンションを上げるために
やっていた。が、半年くらいでやめてしまった。
ふと、手に取ったマニュキア。塗ってみようと思い、ブルーとイエローを塗った。
華やかになった。娘の言う通り少しだけテンションが上がった。
そんな何気ない物たちにも、娘の魂が宿っているような気がする。
娘も喜んでくれただろうか?
どこにいても、何をしていても、娘と共に私はある。
そう言えば、約束したんだっけ、「肉体は無くなっても、共に生きよう。」
家族みんなに、遺言を遺していった、どこまでも気丈な子だった。
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