yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

成長

発表会の衣裳をレンタルするために、生徒の身体のサイズを計った。


娘が亡くなって、3年半。


当時、小学生だった少女も中学生となり、大人の女性に近づいている。


成長期の子供の3年半は、大きなものがある。


私は?鏡を見ると、たるみ、しわが増えている。


ふと、娘が突然現れたら、何て言うだろうな?と、思った。


そんな話を生徒に言った。


みんなの目つきが変わった。久し振りに娘の話題に触れたからだろう。


涙を浮かべる子もいた。


きっと、こんなことを言うだろう。


「みんな、大きくなったね。一生懸命にレッスンしていて偉いね。応援しているから頑張ってね。おかあさんは笑ってね。」


みんなの一生懸命にレッスンしている姿に私は助けられていることを、改めて感じた。


Y先生の様になりたい…そう思い頑張っている生徒たちに感謝の気持ちで一杯だ。


人は二度死ぬ…。一度目は肉体の死、そして、二度目は皆の記憶からなくなったとき。


娘は、生徒一人一人の心の中にずっと生きている…。


ある意味、幸せなことだなぁって思う。


目の前にいる、生徒たちのために、もう少し頑張れそうな気がしている。


見守っていてね。