yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

涙のあと

娘の夏服を整理していたときに、ファイルが目に留まった。


私が、舞台の時や伝えたいことがある時に娘に手紙を書いていた。


それほど多くはないが、きちんとしまってあったのだ。


ふと、読み返す。


娘が10代の頃、ボーイフレンドのことや勉強やバレエと忙しい時期。


自分の仕事を継いでほしいけど、娘の人生だから、好きなようにしていいよ…等々


母としての思いを素直に綴った文章だった。


取り方によっては、うざい母親だ。破って、捨ててもよかったのかもな。


でも、大切に保管してくれていた。


最後に「宝物なんだよ」で、締めくくってあった。


その手紙の上に、涙の後を発見した。


私の思いを、素直に受け止めてくれたのだろうか?


真相は分からないが、なんだか、ほっこりしたと同時に、愛しく抱きしめたくなった。


でも、もう、叶わない…会いたいな…