人間ドック
昨日、人間ドックを受けてきた。
娘を亡くしてから、身体に良いサプリとか、食べ物とか、どうでもよくて半分投げやりな人生を送っている。生きていく以上、お腹もすくから食べることはやめられないけれど。
がんも、早期発見で治る時代だ。でも、見つけられないがんもあるのだ。まだまだ、がんに打ち勝つには、時間が必要だ。
娘は、気が付いた時には、鼠蹊部リンパへの転移があった。
まさか、がんに侵されているとは思いもしなかったから、リンパが腫れていても、生検しなかった。そして、半年後生検でがんが見つかった。
転移がんだから、大元を捜す。検査検査の日々。
最終的に、胃がんだった。でも、初期がん、中々見つけられなかった。
3度目のカメラでやっと、見つかった程度の物。
そんなケースもあるのだ。だから、人間ドックで病気が見つけられるとは限らない。
でも、毎年のこと、行くだけ行って来た。
娘の気持ちを思うとき、こうして、今のところ病気にもならずに生きている自分が恨めしくなる。今年の結果はまだ分からないが。
人の寿命は決まっていて、そうなることは運命だった。と、よく耳にするが、納得なんかしていない。病気が本当に憎い。娘を奪った病気が…。
自分が病気であることが分かったとき、こんなことを言っていた。
「病気が無くなったら、中々人が死ななくなる。」
それもそうなんだけど、貴女には病気になってほしくなかった。
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