遺言
以前、特攻隊で亡くなった伯父のことを書いた。
知覧の平和会館に資料を送るために、親戚の家から、写真や遺書を借りてきた。
17歳で逝かなければならなかった伯父。17歳の文章とは思えないほど、しっかりした字と内容に驚いている。
すごい…
飛行機に乗って飛び立つ間際に書いたものもある。
娘が亡くなり、死は以前ほど怖いものではなくなったが、これから死ぬという覚悟の元での文章は、究極の人の強さを思う。
娘は、亡くなる前日、「部屋の片付けをしたかった。」「愛犬が心配だ。」と言っていた。覚悟を決めたセリフだったのだろうか?でも、その姿勢に凛とした覚悟を感じたのも事実だ。
伯父と娘の命日は近い。そんな伯父が遺した短歌。
「五月晴れ 我が心に 似たるらむ」
「散る花の 二度と咲くとは思わねど せめて残さん 花の香りを」
娘も伯父も、多くの香りを残していってくれたと思う。
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