一日一日
娘を亡くし、2年。
悪夢を見ているような感覚と、玄関の扉を開けて「ただいま」と言って帰ってくるので はないか?最初の3か月位は、現実と捉えることができず苦しんだ。
そのうち、どうして娘は25歳という若さで死ななければならなかったのか、どうして
病気になってしまったのか、色んな思いがぐちゃぐちゃになり、自分がのうのうと生きて
いることまで、恨めしくなってしまった。
気持ちのやり場がなかった。神も仏もない。この世に絶望し、ほんとに全てのことが
どうでもよくて、一生懸命に何かに打ち込むなんて馬鹿らしく、どうせ…どうせ…~したって、こんなことになってしまうなんて、という当たりどころのない苛立ちが渦巻いていた。ただ、それは、仕事をしている以上は人には見せられない。苦しかった。
まだ、2年しか経っていないので、立ち直ってはいない。
いや、立ち直ることはない。思い出させてごめんね、という言葉はよく掛けられる。
心配して言ってくれているのだろう。思い出すのではない、忘れることがないのだ。
その後のことは、また、書いてみたいと思う。
人の寿命は、神のみぞ知る。いつ死んでも不思議ではない。
だから、一日一日生きていくしかない。
最近は、娘に叱られないように生きていこうと思えるようになった。
いつも一緒に。
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