yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道


今度の日曜日は、14回目の発表会だ。


今から4年前、娘は12回目の発表会を目前にして旅立った。


当時、タイトルロールを踊る予定だった…。病気が治ることを信じていたから


しかし、病気の進行には勝てず、やむなく、タイトルロールを他の生徒に譲った。


それは、亡くなる2カ月前の事だった。


代わりに踊ることになった子は、まだ、幼く、正直心配だった。


しかし、私の思いや娘の思いを引き受けてくれて、短期間の間に振りを覚え、見事に本番に間に合わせてくれた。


その子が、この発表会を最後にやめることになった。頭のいい子だし、進学校にも行っている。これからは、勉強に専念するという。


昨日、お母さんと一緒に挨拶に来てくれた。


親子で目に一杯の涙を浮かべていた…


私も当時の事を思い出し「ありがとう。」の気持ちで一杯になり、熱いものがこみ上げてきた。


こういう仕事をしていると、専門家を目指す生徒以外は高校生くらいで、去っていく。


寂しい気持ちもあるが、仕方がない。これも、宿命だ。


「Sちゃん、これからもバレエを通して学んだことを、つぎのステージに向けて生かしてね。ずっと、応援してるよ。」

誕生日

16日は、娘の30歳の誕生日。


誕生した日の事は、鮮明に覚えている。


小雨の降る梅雨時のお天気だった。


3人目ということもあり、お産は楽だった。


3人目の初めての女の子…


神様に感謝した。ありがとうございます。と。


平成元年6月16日~平成27年5月23日まで、幸せをありがとうございました。


わたしの人生に潤いと、華やぎと、温かさを与えていただきました。


娘を病気で亡くし、当たり前のことに感謝し、哀しみの中にある少しの幸せに感謝できる人間になりました。


30歳を迎えたであろう貴女。どんなに素敵な女性になっていただろう。

ブログを始めて2年

6月になりました。


今月は、発表会があり、これからラストスパートです。


娘と共に築き上げてきたスタジオですが、今もこうして会を開けることに感謝です。


よく人に、「娘さんを亡くしているのに、引き続き仕事をして後進の指導をしている事は凄い」と、言われることがありますが、その人は褒め言葉と思って声掛けをしてくれているのだろうが、私にとってはあまり嬉しくありません。


別に、凄いとも立派とも思いません。


私にとっては、その事が生きることと同じだからです。


まっ、そのうち、出来なくなる時は来るのでしょうけれど…。


それまでは、頑張ります。


気が付けば、ブログを始めて2年。ここで、随分気持ちを吐き出し整理をさせていただきました。読んで下さって、ありがとうございます。でも、生きていればいい時も悪い時もあります。これからも、回数は減るかもしれませんが思いを書いていきたいです。
よろしくお願い致します。