yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

はがき

年賀状を書く時期が来た。


娘が亡くなってから、人付き合いもおっくうになり、面倒くさいから年賀状を送ってくれた人に返すことにした。


なんか、色んな事が面倒くさい。
こんなでは、早くにぼけてしまうかもな。


でも、ある人が言ってた。「人は、うまくできている。年と共に色んなことを忘れていく。だから、長く生きられるんだろう。」


この哀しみもぼけたら忘れてしまうのだろうか?
忘れたくはないが、忘れられたら…この哀しみ苦しみからは開放される。
それも悪くないかも。ただ、周りの人間に迷惑がかかるな。


生まれるのも死んでいくのも、自殺以外は自分では決められない。


はがきの整理をしていたら、ある人からのはがきを見つけた。
もう、90歳近い人だが、一年の間に、春にご主人を、秋に娘さんを亡くしている。
その方の言葉に、朝から涙…


「神様はむごいことをなさいます。でも、創るという仕事をして生きていて幸せです。
娘といつも一緒に居りますから…亡くなった人はどこへもいきませんよ。いつも一緒です。」


30年以上は経っている方の言葉ではありますが、いつも一緒に、と思うことで救われることはある。でも、見えない、触れられない、この寂しさはどうしようもない。