富士山
私の町から見る富士山は特大である。
毎朝、3匹の犬の散歩を7時前に行く。
3匹とも娘の遺した宝だ。だから、寒くても頑張っていっている。
通勤の車や通学の子供たちとすれ違う。
空を見上げることが多くなった私は、毎日、姿を変える富士山を見ることが出来る。
雲がかかっている日、見えない日、雪化粧が綺麗な日、霞んでいる日。
犬の散歩をしながら、今日一日の予定を確認して、富士山を見る。
ドーンと構えている富士山を見ると、ちっぽけな自分に気付く。
そして、この哀しみは自分の中ではとてつもなく大きなものだが、多くの歴史を見てきた富士山にとっては、点くらいのものだろうな、と思う。
私も富士山の様に、ドーンと構えて生きていけたらな。なんて、思うのだ。
今日も、大きく雄大な富士山だ。
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