yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

アゲハチョウ

生徒のお母さんから、花束をいただいた。


「娘の仏壇に供えてほしい。」


どうしたのか?


聞くところによると、彼女のお母さんがガンの手術をしたのだということ。


その前から、頻繁に彼女の元を黒いアゲハチョウが舞って来ていた。


手術当日は、10階の病室の窓越しに何度も何度も舞っていたそうだ。


きっと、娘の魂が蝶になり、励ましにやって来たに違いない。


そう、確信したのだそうだ。


思いは通じる…。きっと、彼女は今でも娘を思っていてくれるのだろう。


そんな思いを、娘がキャッチしたのだろうか?


もとろん、手術は成功した。


不思議な出来事はあるものだ。


娘は、多くの人の心に今でも生きている。


「人は二度死ぬ。一度目は肉体の死。二度目は人に忘れ去られたとき。」


そんな言葉を思い出した。