yukari616また、会える日まで

25歳で亡くなった娘と共に歩んだ道

ヒョウ柄カーディガン

今週、仕事が休みになるので、実家の母がやってきた。


昨日は、母の姉もやってきて、三人で近くの高台に行った。


景色が最高で、梅の花もちらほら咲いていた。


四捨五入で、90歳の二人に気遣いながら少し散歩した。


身体も、衰え、二人ともたくさん薬を飲んでいるが、達者だ。


小春日和の風や空気を感じながら、娘を思う。


どこにいても、何をしていても忘れることはない。


母は、今日用事があるとのことで、家まで送っていった。車で片道40分。


今日もいいお天気。海沿いをドライブした。母も高齢だから、こんな一瞬も大切な時間だ。


実家に着き、ふと、部屋を見渡したその先に、娘が着ていたお気に入りのヒョウ柄のカーディガンが、ハンガーにかけてあった。


娘も母も、私より小柄なので、娘の服は母に譲った。母は、孫の服を時々着ているらしい。


カーディガンを見た瞬間、そこには、そのカーディガンを着て微笑む娘の姿を同時に見た気がした。


懐かしさと共に、愛しさや哀しみがドッと押し寄せて来た。


帰りは、一人。新しいレッスンCDをかけた。娘の好きだったミュージカルのナンバーが流れて来た。


涙で、前が見えずらくなってしまった。娘も一緒に聞いていただろうか?


助手席には、ヒョウ柄のカーディガンを着て茶髪のロングヘアをなびかせ、メイクを直している娘が座っているような気がした。